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東洋プリディア株式会社

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公開日: 2024-04-10

更新日: 2024-06-10

【即実践できる】 分かりやすい「校正指示」のコツとは?

執筆者

こんにちは! ディレクターの琥珀です!

印刷物やWEBサイトなどコンテンツ制作をする上で必要不可欠な「校正」の作業。

「聞いたことあるけど、曖昧でよくわからない…」
「業務で校正しているけど、ちゃんと伝わっているのかな?」
「今まで自己流で赤入れしていたから、校正の基本を知りたい!」

今回は、そんな方にぜひ知ってほしい「校正」についてご紹介。
校正の種類や目的、分かりやすい指示のコツについて解説していきます。

1.校正とは?



校正とは、掲載内容に間違いがないか、修正指示が確実に直っているか、要望通りのデザイン・クオリティになっているかなどをチェックし、修正指示を書き込んでいく作業を指します。
ここでは大きくわけて3つの校正の種類をご紹介します。


  • 素読み校正

    掲載原稿を客観的に通し読みし、誤字や脱字など文章としての誤りをはじめ、表記ゆれや文字のズレ、ページ誘導の数字間違いなど、全体を通して掲載内容の矛盾がないかをチェックする校正です。当社では、通常校正時はもちろん、校了前の最終校正時にも、最終チェックとして素読み校正を行い、制作物としてのクオリティを管理しています。


  • 赤字校正

    修正指示が入った出力と、その修正を反映した出力を比べ、赤字が入った部分の修正が確実に直っているかチェックする校正です。
    当社では、赤字箇所以外にも、新原稿を入れるために前の場所から移動した原稿など、データを触った可能性がある部分はすべてチェックしています。


  • 色校正

    文字校正の場合は、プリンターの出力紙で校正して頂く場合がほとんどですが、一方、色校正は本番と同じ紙やインク、印刷方法で出力し、色味のイメージや風合いを細かくチェックする校正です。
    当社では、「プルーフ」という、色味のみを確認できる簡易色校正(本紙色校正よりも安価です)もお選びいただくことができます。

2.校正はなぜ必要か?



  • 「正しい情報」を発信するため

    校正の目的は、文章表現や記載内容を正しくすることです。校正することによって文章は読みやすくなり、正しい情報として伝わりやすくなります。また、内容の正しさや伝わりやすさはコンテンツとしての「品質の高さ」となり、ひいては発信者である企業の品位や企業ブランドとしての価値に直結するのです。


  • 企業としての「リスク回避」につながる

    校正チェックが甘いと、記事としての信用を落とすだけでなく、大きなトラブルを招くリスクにもつながります。例えば、旅行商品の出発日や、スーパーのチラシのセール価格、カタログの商品名・品番など、重大な情報を間違ったまま印刷してしまった場合、大幅な刷り直しのコストがかかってしまいます。さらに、刷り直しが間に合わず、誤った情報で顧客との取引があった場合、大赤字が発生するリスクも考えられるのです。


3.分かりやすい「校正指示」のコツ4箇条




校正指示の理想を一言で表すと「いつ、誰が見ても、確認なしで作業できる、曖昧さのない指示」です。
修正指示を出すディレクターの立場である私からすると耳の痛い話ですが、修正の現場では、
「これなんて書いてあるの?」
「文字が小さくて見逃しそう」
「前回と同じ、といわれても、前回ってどれ?」
などなど、校正指示の入れ方次第で、確認事項が次々と出てくるケースも少なくありません。
ここでは、作業者が修正に迷わない、分かりやすい校正指示を入れるために、今日からすぐに実践できるコツを3つご紹介します。


  • 誰が見ても分かるように指示する

    前述の通り、校正指示の基本はこれに尽きます。
    修正指示は、見落とされたり誤解されたりしないよう、修正箇所と修正してほしい内容がひと目でわかるように書き込む必要があります。そこで、長い文章で指示を書かなくても良いように校正の現場では「校正記号」というものが使われています。


  • 「曖昧な指示」は避ける

    指示の仕方にもコツがあり「色変更」「前回と同じにする」などの曖昧な表現は避け、「どの部分を何色にするのか」「〇年〇月号の何ページのどの部分と同じにするのか」など、的確で詳細な指示を入れるよう心掛けると、作業者に正確に伝わりやすくなります。


  • 修正指示は基本「赤字」で

    印刷校正記号一覧では「校正指示の記入は赤色を使用すること」とされています。
    ただし、赤色を使うのはあくまでも目立たせるため。修正以外のコメントで真っ赤になってはかえって見落としが生じるため、修正内容を補足する説明や補助的な指示などは別の色での記載しましょう。
    また、フルカラーの校正紙などで赤色の文字が目立たない場合、一度モノクロでコピーしてから赤字で修正を書くと、圧倒的に見やすくなるのでおすすめです。


  • 見やすいよう「余白」に書く

    校正において、修正指示は目立たせないといけません。文章の行間では狭すぎて記号が見づらいため、修正箇所から近くの余白まで赤い線を引き出し(引出し線といいます)、その先に校正記号を書き入れます。引出し線がわかりやすいよう、長すぎず、交差しない場所に引き出します。
    また、当社の校正用の出力には、修正指示を書き込みやすいよう、基本的に余白が確保されています。


4.まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事では、校正の意味とその目的、校正指示のコツについて説明しました。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。


  • 校正とは……
    掲載内容に間違いがないかをチェックし、校正紙に修正指示を書き込んでいく作業のこと

  • 校正の目的は2つ
    • 「正しい情報」を発信するため
    • 企業としての「リスク回避」のため

  • 分かりやすい「校正指示」のコツ4箇条
    • 誰が見てもわかるように指示する
    • 「曖昧な指示」は避ける
    • 修正指示は基本「赤字」で
    • 見やすいよう「余白」に書く

企業が発信するコンテンツや印刷物については「信頼できる情報」という前提があるため、誤字脱字を発見したとたんに信憑性が落ちてしまうケースも少なくありません。

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東洋プリディアでは、すべての制作物(もちろんこのブログ記事も!)に対して、校正作業を行っています。
校正作業をはじめとした制作物のクォリティ管理はもちろん、ヒアリングから企画提案、制作、印刷、納品まで、すべて一貫してご依頼いただけます。
まずは、相談だけしてみたい、というお問合せも大歓迎です。
ここでは紹介しきれなかった事例なども交えながらお客様の課題を解決します。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!