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東洋プリディア株式会社

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2024-04-10

【カタログ制作のコツ・デザイン】カタログは的確なやり取りとスムーズさが必須

執筆者

はじめまして。デジタル全盛の時代にペラペラ紙をめくることの大好きな ディレクターの純米です!

カタログを制作するにあたり、
今年も来てしまった~。また大変な日々が始まる~。などというセリフをお近くの方から聞いていたりしませんか?

何百ページもある誌面の修正対象をチェック、作業の完了したページに間違いがないか校正する、そんな最中にページ構成の変更とか、まさしく戦場です。

そんな激動の日々の先、完成したカタログはそれぞれの会社様へ納品されていきます。

そもそもカタログはどう使われているの?
カタログ制作をもっと効率よくしたいけど方法は?
そのような疑問について考えていきたいと思います。

目次

1.カタログそのものを理解する

カタログとは、商品や製品がカテゴリー(物事や情報を分類するための基準を定めグループ化したもの)ごとに掲載された冊子で、商品や製品の特長や比較などの情報を見ながら購入に繋げるための販売促進ツールです。

一般消費者の目線で考えた場合、最近はECサイトをチェックして商品を選ぶケースが多いため、 一般家庭で分厚いカタログをペラペラめくって商品を探す、という行動は少なくなったと思います。これはB to C【企業(Business)が一般消費者(Consumer)を対象に行うビジネス形態】で、一般消費者は、日常的にカタログを閲覧するケースは少ないため、分厚いカタログは邪魔以外の何物でもないでしょう。
ところが、話をB to B【企業(Business) 対 企業( Business)…企業間取引】に変えると状況は変わります。製品の流通に伴うやり取りを日常の業務とされている方にとって、都度インターネットに接続して欲しい製品のページを探すよりも、手元にあるカタログを開いて該当する製品の型番をチェックして取引先に申し込む、という作業の方が手早くできるという方が、まだまだ多数いらっしゃいます。

このように、電子化が進んだ現在でも、工業製品の流通にはカタログ(特に紙カタログ)は欠かせないものになっています。
さらに、電子カタログをインターネット上に公開している企業でも、最初から電子カタログを制作したのではなく、紙カタログを制作した際のデータを流用して電子カタログ化している企業が大半です。

2.カタログ作成の流れを把握する

カタログを作成する際の大まかな流れを紹介します。


  • 掲載する商品や製品の特長を考え、目的やターゲットを明確にする

    目的やターゲットによって大きく変わるもの、ひとことで言えばカタログのデザインです。
    デザインを担当者の好みで選んだり、流行を追ってしまったりせずに、カタログの目的を考えた上でデザインを決めましょう。

    また、単品カタログ、シリーズカタログ、総合カタログと様々な種類のカタログがありますが、それぞれ目的が大きく異なりますので、デザインの方向性も違ってきます。


  • カタログ全体のページ内容を決める、専門用語で「台割」

    ※「台割」(だいわり)というのは、カタログ作成する際に、何ページにどの誌面が来るのかといった内容や構成をまとめた設計図。「ページ割」ともいいます。


    カタログの想定ページ数、掲載予定の製品数、シリーズ製品の掲載順、巻頭ページの情報掲載に必要なページ数などの大まかな情報の整理を行います。

    併せて必要なのが、製品名・型番・スペック・画像・販売価格などの製品情報の更新・入れ替え作業です。こういった製品情報は企業内で構築されているデータのままではカタログ掲載不可な場合があるので、掲載用データへの変換作業を早めに行うようにしましょう。

  • カタログ作成時の注意点

    カタログ制作ではまりがちな落とし穴が、表紙や巻頭ページのデザイン作成時のやり直し作業です。
    ① でも記述しましたが、単品カタログとシリーズカタログ、総合カタログでは求められる
    デザインが異なりますので、途中でやり直さなくてもいいように作成前のミーティングでしっかりと詰めてください。

    また、巻頭の情報ページも高いデザイン性を求められます。製品の特長や他社との差別化をしっかり踏まえた上で撮影・デザイン作成・コピーライティングなどを検討してください。

    また、しっかりとした割付を提示して担当者や制作会社と考え方の相違を無くしておくようにしましょう。

    ※「割付(わりつけ)」というのは、紙面のレイアウトの指示書のことです。紙面の中で画像やコピー、説明文の指示等が入ったラフのことです。

3.膨大な修正情報を正確に整理する

カタログは製品について調べることを目的に閲覧されるので、情報が全て正しいことが重要です。記載ミスは企業とその取引先との関係を悪化させる可能性もありますので、紙面校正時はもちろん入稿時の指示内容も誤解のないように手配することが必要です。

担当者とのやり取りはメール中心で、容量に合わせて「圧縮ファイル」「オンラインストレージ」「専用クラウドストレージ」などを併用して掲載に必要なデータを入手されていると思います。ここでありがちな落とし穴が、日にちが経ってしまうとデータの受け取りタイミングが曖昧になり、原稿内容等の差し替えが発覚した際に確認する手段が無くなってしまうという危険性がある点です。

※通常のメールは履歴を見れば判断つきますが、ストレージ等は保存期限が設定されているため、データのダウンロードができなくなった時点で履歴がわからなくなります。
これを防ぐためには受信日の管理を徹底し、ダウンロードしたデータの受信日付を明確にしておく必要があります。


また、データの管理や原稿情報の授受に関して「Google スプレッドシート」の活用で担当者や制作会社と情報を共有しておくことも効果的です。


4.検索性を考慮したデザイン

製品数が数千点にのぼる、ページ数が何百ページもある、総合カタログはこのような大量の情報が掲載されるため、見やすいだけでなく見たい製品をいかに探しやすくするかが大切な要素になります。

検索性を高める手段としてよく用いられるのが「カテゴリー別インデックス」と目次ページの連動です。それぞれの製品ページにその製品が属するカテゴリーの名称・色を表示した見出しをデザインして、その全てのカテゴリーを目次ページに展開して見つけやすくしたものです。

カタログの巻末には索引ページを掲載するケースが増えています。製品の名称はわかっているが、同じような製品が多いためなかなか見つけられない時などスピーディな検索が可能です。

5.まとめ

カタログ制作のコツ・デザインと称してありがちな問題点に焦点を絞って記事にしてみました。
企業のご担当者様や制作会社のスタッフの方なら一度や二度、もしくは数多く経験されたことのある内容だと思います。
お読みいただき、解決の糸口に繋がれば幸いです。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 何を掲載するのか、誰に見てもらいたいかを明確にする
  • 全体のページ数と各カテゴリーのボリューム感を認識した上で台割を作成する
  • 膨大な修正情報を上手に整理できれば、高い信頼感を得ることができる

いかがでしたか?
カタログの進行は時間との闘いであり、細かい確認が必要な作業です。
次回はまた違う目線でお話しできればと思います。

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以上、最後までお読みいただきありがとうございました!